2月14日に開会した市議会3月定例会では、令和6年度施政方針演説を行うとともに、各会計の当初予算について、概要を説明いたしました。
当初予算の主な内容について、3つのまちづくりの目標である「生活の質の向上」「地域経済の好循環」「豊かな環境の継承」と「まちづくりの推進エンジン」の項目に沿って、新規事業等を中心にお知らせします。
まずは、「生活の質の向上」です。
○マンホールトイレ整備工事請負費
・大規模災害時に備え、被災者が快適な避難生活を送れるようにするためのマンホールトイレを順次整備します。
○犯罪被害者等支援事業費
・犯罪被害者等支援に係る取組を検討するに当たり、専門家や関係機関から意見等を聴取するため、懇談会を開催します。
○自転車乗車用ヘルメット購入費補助金
・自転車乗車用ヘルメット購入費補助金を創設し、自転車乗車中の事故被害の軽減、交通安全意識の向上を図ります。
○外国人雇用に係る講師派遣事業費
・市内の介護保険事業所等で働く介護人材を確保するため、外国人雇用に関する講師を派遣し、外国人人材の円滑な受け入れ体制の準備を支援します。
○成年後見制度利用支援事業における報酬助成等対象者の拡大
・市長申立ての要件に該当していない低所得の高齢者や障がい者にも対象を拡大し、成年後見人の報酬等の全部又は一部を助成します。
○小児医療費助成事業の対象年齢拡大
・医療費助成について、令和6年10月診療分から所得制限を設けず満18 歳年度末まで対象年齢を拡大し、子育て世帯の経済的な負担を軽減します。
○地域障がい児支援体制強化事業費
・児童発達支援センターの機能強化を行い、地域における障がい児やその家族への支援体制の充実を図ります。
○子育て短期支援事業(ショートステイ・トワイライトステイ)
・保護者が病気等の理由で家庭における児童の養育が一時的に困難となった場合に、その児童を施設において一時的に養育します。
○紙おむつ収集運搬処理委託料、紙おむつ専用回収ボックス設置費補助金
・公立・民間保育所の使用済み紙おむつの回収を市で一括して行うことで 、 保護者の負担と保育士の業務負担を軽減 し、衛生面での改善を図ります。
○低所得の妊婦に対する初回産科受診料支援事業費
・低所得世帯の妊婦に対して、初回産科受診の費用のうち、10,000円を上限に助成し、妊婦の経済的負担を軽減します。
○産後ケア(ショートステイ・アウトリーチ)委託料
・新たなサービスであるショートステイ型・アウトリーチ型を開始し、出産後の母子への支援を強化します。利用回数の上限を2回から、各サービス3回まで、合計7回まで拡充します。
○地域公共交通確保維持費補助金
・バス事業者が単独で維持することが困難な路線について運行経費の一部を補助し、バス路線の維持確保を図ります。
○ステップアップ調査委託料
・児童生徒1人1人の学力の伸びに着目したステップアップ調査を令和6年度は対象校を全小中学校へ拡大し、実施します。
○学校給食における物価高騰分保護者負担軽減事業費
・物価高騰等の影響により学校給食材料費を増額しますが、給食費を支払う保護者の負担額が増えないよう、引き続き支援します
○STEAM教育導入支援委託料
・小田原版STEAM教育の全中学校での実施に向けて導入支援対象校を拡大します。
○新病院建設事業
・令和8年(2026年)春の新病院開院を目指し、引き続き、 開院支援業務(医療機器、運営、システム等)及び本体工事などを進めます。
また、医療DXの推進として、令和5年度に導入した手術支援ロボット「#ダビンチ」に加え、令和6年度は遠隔ICUを導入し、医療の質の向上や効率化に取り組みます。