小田原三の丸ホール開館記念式典を挙行いたしました。コロナ禍での開催に対する様々な声もありましたが、入場者数も定員の概ね3分の1、時間も1時間程度に短縮して、感染防止対策を講じて行いました。幾多の困難を乗り越えて、今日に至るまでご支援、ご協力いただいた市民の皆様、関係者の皆様に心から感謝申し上げます。市民の皆様と、この喜びを分かち合いたいと思います。
この式典は狂言師の野村萬斎氏出演、小田原ふるさと大使で現代美術作家である杉本博司氏企画・舞台構成の三番叟(さんばそう)「神秘域(かみひそみいき)」で幕を開けました。ホールのこけら落としに相応しい演出で一同舞台に引き込まれていました。
続いて、私が主催者挨拶として、三鱗の家紋の入った羽織袴で口上を述べました。事前のリハーサルで野村萬斎氏から所作に関する直接の指導を頂きましたので、大変緊張しましたが、無事に役目を果たすことができました。
また、ホール整備にご尽力された方々や、ご寄贈をいただいた方々に対して感謝状を贈呈いたしました。来賓の大川市議会議長の言葉にあったように、ホールは道具であり、この道具が手に馴染んで、道具の本来の性能が発揮されるように、誠心誠意、施設運営に努めてまいります。