新型コロナウイルス感染拡大により、東京都など4都府県に出されていた緊急事態宣言が5月31日まで延長され、対象区域も6都府県に拡大されました。また横浜市、川崎市など県内9市が対象となっていた、まん延防止等重点措置区域は横須賀市や藤沢市など8市町が追加され、17市町に拡大されました。これにより人口比では県内の9割を占める区域が対象となりました。
市民、事業者の皆様及び医療従事者をはじめとするエッセンシャルワーカーなど関係各位のご努力により、小田原市を含む県西部は感染拡大が抑えられておりますが、一部施設のクラスターの発生や、この週末には新規感染者数が増加している状況を踏まえると、感染拡大への危機感を持ち続ける必要があります。市民の皆様には引き続きの感染防止対策をお願いいたします。
さて、連日の報道等によりご心配をおかけしております新型コロナウイルスワクチンについては、連休中に国から、従来よりも前倒しで供給する見通しが示されました。
これにより、ワクチン接種の体制・スケジュールを見直します。まずは、医療従事者へのワクチンを急がなくてはなりません。本市では3月5日に市立病院で医療従事者へのワクチン接種が始まり、現時点で市内医療従事者約6000人の対象者のうち、約4000人に接種しており、今月中に接種を完了させたいと思います。
高齢者については、感染した場合の重症化やクラスター発生リスクを考慮し、高齢者施設に入所されている方とその施設の従事者を優先して4月26日に接種を開始しており、約5000人の対象のうち現時点で接種準備が整った施設に約2000人分のワクチンを供給し、接種を行っております。
医療従事者と高齢者施設を合わせ、今月中に概ね1万人へ接種が完了できるよう取り組んでまいります。
また、本市としては、副反応情報なども含めてワクチン接種に関する不安を減らして円滑な接種を進めるため、施設入所者以外の高齢者については、ご自身の体調をよく承知されているかかりつけの医療機関での接種を主体に考えており、医師会会員が所属する133の医療機関のうち、90程度の医療機関にワクチン接種へのご協力をいただくことになっております。具体的な医療機関名や予約方法などについては、5月14日にホームページ等でお知らせする予定です。
なお、6月中旬予定と、これまでお知らせしていた接種開始時期を、5月中に接種開始ができるよう、医師会をはじめとする関係機関と調整しているところですので、詳しい日程が決まりましたら、速やかにお知らせいたします。