板橋にある内野邸を視察しました。内野邸の建築主・内野種三郎氏は、酒の醸造業を営んでいた本家から分家して醤油の醸造を始められました。この建物は明治36年(1903年)に竣工されたもので、120年近くにわたり、板橋のランドマークとして受け継がれております。この長い歴史の中で、耐火・耐震にも配慮され、また時を刻むように増築され現在に至っており、随所にこだわりが感じられます。私は県庁職員時代に、邸園文化再生事業に携わった経験もあるので、多くの方の思いの詰まった建物の保存継承に取り組んでいきたいと思います。