7月3日に起きた大雨による土砂災害等の発生した箇所の調査

7月3日に熱海市や県内で大規模な土砂災害が発生しました。お亡くなりになられた方に心からお悔やみ申し上げます。また、被災された方にも、心からお見舞い申し上げます。熱海市には、本市から緊急消防援助隊として、消防隊員8人が応援に入っています。被災者の救出に全力を尽くして欲しいと思います。

 5日に市内で土砂災害等が発生した箇所を調査しました。江之浦地区では住宅が土砂崩れにより大きな衝撃を受けて全壊でした。お住いの方は外出されていて人的被害がなかったのがせめてもの救いです。

穴部地区も畑に面するのり面が崩れ、土砂が近隣の家屋に流れ込みました。被災者のお話では、なんかおかしいなと思ったら、あっという間に土砂が流れ込んできたとのことです。決して高い崖地ではないのですが、どこでも災害が発生することを前提に考える必要があります。

 上曽我・曽我大沢地区では大規模な土砂崩れが発生しました。一番高い地点から調査しましたが、自然のエネルギーに恐怖を感じました。近隣住民の方の恐怖ははかり知れなかったと思います。その規模の大きさに対して、人的被害がなかったことに安堵しております。

酒匂川スポーツ広場も豪雨のたびに被害を受けていますが、今回は一昨年の台風第19号に比べると被害は少なく、夏に控えている様々な大会に間に合うように復旧できればと思います。また、市内各地で床上・床下浸水も発生しております。

調査した地域では、道路等の復旧作業が行われておりますが、住民の方々から地元消防団の存在がありがたかったとの声を沢山伺いました。改めて関係者に感謝申し上げます。梅雨時なので、今後しばらく降雨が予想されます。地面には多くの雨水が溜まっている状態なので、しばらくは注意が必要になります。

 今回の災害に関しては、数日前から予測可能な大型台風襲来と異なり、防災体制を整えることが非常に難しい状況でした。私も2日(金曜日)日中の時点で確認した気象情報から、ここまで被害が拡大するとは思いませんでした。本市においては夜間のうちに避難場所開設の準備をし、職員も現地に派遣しましたが、夜間の避難指示には移動中の事故などのリスクが伴うこともあり、気象データも踏まえて総合的に判断し、避難指示は発令しませんでした。市内にも伊豆山地区と同じような地形があり、土砂災害警戒区域に指定されている箇所が沢山あります。様々な災害リスクに対して、命を守ることを最優先に災害対策を進めてまいります。

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