小田原市内の茶畑で放射線量を測定し、安全を確認

地元の茶葉生産農家にTV局の取材が入った。
TV局が放射線の専門家、首都大学東京の大谷准教授に依頼して、
空気中、茶葉、土壌などの放射線セシウムの放出量を測定した。
空気中の放射線セシウムは0.09マイクロシーベルト毎時程度。
11日、12日に測定した小田原合同庁舎では0.04マイクロシーベルト
であったのに対して、風が強い分やや高めの値であるが、関東地方の平均値程度。
土の表面は0.07マイクロシーベルト、刈り取った茶葉は0,065マイクロシーベルトであった。
露地での測定であり、実験室での測定と異なるが、原発事故がなくても一定程度の
放射線量が存在することを考えると、健康被害は全くないといっていよいだろう。

では、なぜ、県内産の茶葉から放射線セシウムが検出されたか。
5月2日が八十八夜であり、いまが一番茶として最高値で取引される。
この一番茶は3月から4月にかけて若葉が成長する。
その成長の際に、土中に含まれるカリウムなどの養分を吸収するが、
セシウムはカリウムと成分が類似しているため、養分と一緒に吸収される。
ひょっとすると、3月ごろの空気中、土中のセシウムの量は、
いまよりも多かったのかもしれない。
それが蓄積されて、茶葉から検出されたのか。

茶葉は、ほうれん草などと異なり、それ自身を食するものでなく、
お茶として飲むものであるため、茶葉に含有される放射線量が基準値を
超えたとしても、健康被害には直結しない。
他の葉もの野菜からは不検出であることを考えれば、問題ないといってよいだろう。
お茶は、その加工形態から、他の野菜類よりも、よりセシウムが検出されやすいのか。

今回の出荷自粛要請は市町村単位で行われている。
放射線の量は茶畑の位置によって当然異なるはずであるが、これにより安全な
茶葉まで廃棄処分せざるを得ない状態は解消できないであろうか。
安全といわれた農家の方は、茶摘をしたくてうずうずしていた。

簡易測定器で茶畑単位での測定も可能ではないのか。
測定器は50~100万円で、使用に際しての資格は不要とのこと。
自治体単位での購入も可能であるが、今は在庫がなく、生産も間に合わないらしい。

今日は、土壌改良剤や凝固沈着剤を使った実験も行った。
土中に含まれるセシウムを土中で固めて、茶葉などへの吸収を抑えることが
出来ないかというもの。
セシウムは土の表面に固まるので、10cm掘れば、測定値は相当下がる。

現場での測定では、一定の効果が見られた。詳細なデータは研修室に持ち帰って
からとなるが、いま手をうてば、2番茶の被害を防止することができそうだ。
このような手法が可能であるとすれば、もっと早期に検査を行っていれば、
被害をもっと抑えることができたかもしれない。

いまは、より正確なデータが、より速く公表されることを望む。

なお、本コメントは本日の調査に立ち会った、守屋の私見である。

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