神奈川県議会 平成23年9月22日 第三回 定例会

神奈川県議会 平成23年 第三回 定例会

◎《本会議録-平成23年第3回-20110922-027041-諸事項-出席議員等・議事日程-》

◆《本会議録-平成23年第3回-20110922-027043-質問・答弁-守屋てるひこ議員-一般質問①かながわの水について②魅力あるかながわブランドづくりについて③観光振興策について》

〔守屋てるひこ議員発言の許可を求む〕
〇副議長(藤井深介) 守屋てるひこ議員。
〔守屋てるひこ議員登壇〕(拍手)
〔副議長退席、議長着席〕
〇守屋てるひこ議員 自由民主党神奈川県議団の一員として、通告に従い、質問を行います。
  知事におかれましては、どうか明確なご答弁をお願いいたします。
  また、先輩、同僚議員におかれましては、どうぞご清聴賜りますようお願いいたします。
  昨日、台風15号が日本列島を縦断いたしました。お亡くなりになられた方、被害に遭われた方に心よりお見舞いを申し上げます。
  酒匂川においては、氾濫のおそれがあるとして、小田原では人口の半分に当たる10万人に避難勧告が出されました。治水対策の重要性は増すばかりであります。台風一過の小田原は、けさ、倒木の被害があちこちに見られました。関係部局が連携して復旧対策に取り組むようお願いをいたします。
  さて、私は、本年4月の県議会議員選挙で初当選させていただきました。今、こうして伝統ある神奈川県議会の壇上に立ち、改めて県議会議員の責任の重さを実感するとともに、選挙で皆様にお約束したことを一つ一つ丁寧に、実現に向けて取り組む決意を新たにしております。
  私は、平成4年に神奈川県庁に入庁し、昨年退職するまで、建築の専門職として県民福祉の向上のために職務を遂行してまいりました。本日この議場にいらっしゃる方、先輩方に公務員魂をたたき込んでいただきました。ご指導賜りましたことに改めて感謝申し上げます。
  私は、職員として長洲知事、岡崎知事、松沢知事に仕えてまいりました。よく神奈川は日本の縮図と言われます。歴代の革新知事、官僚知事、政治家知事の登場は、時代の要請にこたえてあらわれたものと思います。そして今年、神奈川県民は、東日本大震災という新たな国難の時代にジャーナリスト出身の知事を選択しました。これから黒岩知事とともに議員として新しい神奈川をつくっていくことを考えると、身震いのする思いです。
  二元代表制の一翼を担う神奈川県議会において、政策立案能力を高め、議場での議論及び県民との対話を通じて新しい価値を見出し、県民福祉の向上を図ることのできる議会づくりに参加できることに喜びを感じております。
  まちづくりの答えは、一つではありません。正解もありません。まちの将来を考えて議論し、軌道修正し、つくり上げていくものです。そして、最終的に意思決定をするのが地方議会であります。リスクを他に転嫁せず、責任を持って決定する神奈川県議会の一員として、私も一生懸命務めてまいりますことをお誓い申し上げて、質問に入らせていただきます。
  質問の第1は、神奈川の水についてです。
  1点目は、神奈川の水循環についてお伺いします。
  人間や生物の営みが水なしでは成立しないことは、だれでも承知しております。かつてイザヤ・ベンダサンは、日本人は水と安全はただだと思っていると述べました。しかし、世界中では資源争奪戦が一部で始まっており、これから水はオイル以上に重要な資源になるのは間違いのないところであります。
  日本の河川は水源から河口までの距離が短く、かつ勾配が急なため、貴重な水を有効に活用しづらい環境にあります。国土交通省発行の日本の水資源によれば1人当たりの水資源賦存量は世界平均が年1人当たり約8,400立方メートルであるのに対し、日本は約3,200立方メートルと4割以下であります。また、本県だけを見ると、1人年当たり約340立方メートルと、全国平均の約1割程度となっております。
  本県の水使用量は年当たり16.4億立方メートルであり、その内訳は生活用水10.9億立方メートル、工業用水4.2億立方メートル、農業用水1.4億立方メートルとなっております。また、年間に使用可能な水の量、水資源賦存量は平均で31億立方メートル、渇水時には19億立方メートルまで低下するとの推計もあります。
  本県においては、県民共有の財産である水源の保全・再生を図るため、水源環境保全税を創設するとともに「かながわ水源環境保全・再生実行5か年計画」を策定し、その施策の推進を図ってきたところであり、今般、その計画の改訂時期を迎えております。
  このような水に関する施策は、大きな視野を持って全庁的に進める必要があります。森林法、水道法、河川法、水資源開発促進法、下水道法、水質汚濁防止法など、水に関する事業、規制は多岐にわたりますが、地下水の取水などは規制の対象となっておらず、その実態もなかなかつかみにくいのが実情です。個別法の枠を超えて取り組むことが重要であると考えます。
  これからは人口減少が進み、工業用水も再生技術が進歩し、新たに水手当てを必要とする農地整備はほぼ終了していることから、今後、水需要は抑制されるとの意見もありますが、水を取り巻く環境は刻一刻と変化しております。東京都では、既に平成11年に東京の水収支を明らかにした水循環マスタープランを作成しており、また、国においても平成20年度には総合的な水資源マネジメントの提言がなされております。今こそ長期的かつ戦略的な神奈川の水循環モデルを構築すべきと考えます。
  そこで、知事にお伺いいたします。
  今後は総合的な水資源マネジメントの必要性が高まることから、水循環マスタープランの策定を視野に入れ、まずは水収支分析に関する研究を始めるべきと考えますが、知事の考えをお伺いします。
  次に、酒匂川の河川管理について伺います。
  酒匂川は大河川であり、昭和25年以降、長期間にわたり河川改修を行ってきました。利水については昭和53年に三保ダムが建設され、広く県民の水がめとして県民の生活、産業、農業活動に寄与しています。さらに、河川の利用についても、高水敷のレクリエーション利用から自然観察や散策まで、さまざまな利用がなされております。
  昭和62年3月には「酒匂川水系工事実施基本計画」を策定し、これまで着々と河川改修が進められてきましたが、近年のゲリラ豪雨により治水上の河川管理の重要性は増すばかり、安全・安心の確保が必要でございます。また、昭和62年3月に「酒匂川河川環境管理基本計画」が策定され、運用されてきましたが、河川の利用や環境保全についてはさまざまな利用に関する調整が必要であったり、利用者への安全面などからの情報提供、快適な利用のための住民の協力などが必要であると考えます。
  河川管理は、常に下流域に影響を及ぼします。酒匂川では豪雨の影響は、最終的には相模湾の漁業へも大きな影響を及ぼします。河川から土砂や流木が海に流れ出て、漁業環境を悪化させるケースがしばしば見受けられます。
  酒匂川については、現在、河川法第16条の河川整備方針の策定に向け、調査に着手したと承知しておりますが、この方針を早期に策定し、河川管理者のみならず漁業関係者、流域自治体、河川利用者、自然保護団体などの多くの利害関係者の共通認識として、酒匂川にふさわしい河川管理がなされることを望んでおります。
  そこで、知事に伺います。
  酒匂川についても、それぞれの河川管理の方針をもって取り組んできたと思いますが、主に治水や河川利用、環境保全に関し、今後どのように取り組んでいくのか伺います。
  以上です。
〔知事(黒岩祐治)発言の許可を求む〕
〇議長(持田文男) 黒岩知事。
〔知事(黒岩祐治)登壇〕
〇知事(黒岩祐治) それでは、守屋議員のご質問に順次お答えしてまいります。
  神奈川の水について、2点お尋ねがありました。
  まず、神奈川の水循環についてです。
  水はすべての命の源であり、我々の生活に欠くことのできない貴重な資源でありますが、我が国の地形的な特性から、河川の水が利用しにくい環境にあると私も認識しているところです。このため、全国的に見ますと、水の需要に対し安定した供給がなされていない地域が存在し、議員のお話にあった東京都の水循環マスタープランでは、おおむね10年に1回の渇水でも平常どおり安全でおいしい水を供給できることを第1の目標として掲げております。
  これに対し本県では、人口の増加と産業の発展に伴う水需要の増加に対応するため、昭和13年に相模ダムの建設を計画して以来、水源地域の皆様の協力のもと、60年以上にわたり四つのダムの建設を進めてまいりました。平成13年に最後の水がめである宮ヶ瀬ダムが完成した後は、県内の上水道使用量に換算しておよそ3カ月半分に相当する水を四つのダム湖にたたえることができるようになり、県民の皆さんが安定して水を使える状況となっております。
  こうした状況の中で、本県の水利用の主要な部分を占める生活用水については、今後、人口動向が減少に転じることから、気候変動など他の要因による需給バランスが崩れない限り、県民生活に必要な水の量は確保されているとと考えております。
  このように、本県では水の需要も供給も安定的に推移すると予測しておりますが、水資源の問題は長期的な視点から考えることも重要でありますので、今後、水需給の動向を把握しながら、議員お話の水収支分析について、研究課題として考えてまいります。
  次に、酒匂川の河川管理についてです。
  酒匂川は流域面積約600平方キロメートルの河川で、100年に1回程度起きる日雨量約360ミリメートルの降雨に対応するよう計画し、整備が必要な延長約15キロメートルのうち下流から約14キロメートルの堤防整備が完成し、整備率は約9割となっています。
  今後の治水対策の取り組みですが、未整備区間の新大口橋下流の堤防整備を進めるとともに、治水上の支障となる河床の整備や護岸の修繕など、適切な維持管理にも引き続き取り組んでまいります。
  また、河川利用と環境保全については、昭和62年に「酒匂川河川環境管理基本計画」を策定し、利用ゾーンや水辺ゾーン、自然ゾーンに分け、低水護岸の整備などにより、河川空間の適正な利用と保全を図ってまいりました。
  一方、利用者の安全面につきましては、平成18年に釣り人が流され亡くなった事故を契機に、ダムの放流注意だけでなく上流の静岡県の気象情報や雨量及び水位の情報を放送するなど、注意喚起を行っております。
  今後の河川利用と環境保全につきましては、河川環境管理基本計画のゾーン区分に基づき、今後とも適切な利用と保全が図られるようそれぞれの形態に合った調整をするとともに、利用者の安全が図られるよう、河川情報の提供にも努めてまいります。
  酒匂川では、このように治水や河川利用、環境保全に取り組んでいるところですが、こうした取り組みを将来にわたり継続していくことが重要であります。そこで、流域市町や県民の皆様の意見をお聞きしながら、上流域を管理する静岡県とも連携して、河川法に基づく河川整備基本方針や整備計画を策定してまいります。
  私からの答弁は、以上です。
〔守屋てるひこ議員発言の許可を求む〕
〇議長(持田文男) 守屋てるひこ君。
〇守屋てるひこ議員 知事、ご答弁ありがとうございました。
  何点か要望と、そして再質問をさせていただきます。
  私の子供のころ、よく断水がありました。そして目の前の川の氾濫もよく経験をいたしました。しかし、河川改修や宮ヶ瀬ダム、その他の治水、利水対策によって、今は安定した水の管理がなされていると私も思っております。
  しかし、本当に環境の変化が叫ばれている中で、未来永劫今の状態が維持できるかということになりますと、私も心配でなりません。だからこそ、長期的かつ戦略的な水の循環についてご提案を申し上げました。
  水収支については今後の研究課題として取り組んでいただけるということですので、しっかりとお願いしたいと思います。私もこのテーマは長期的なテーマとしてとらえておりますので、しっかり研究してまいりたいと思います。
  そして、酒匂川の河川管理、本当に昨日、あわやという大惨事を引き起こすところまで台風15号は酒匂川は増水をいたしました。幸いにして氾濫ということは避けられたわけですけれども、やはりきちんとした管理が重要である。
  私は、今年8月に新潟県の三条市を訪れて、かつて大災害を起こした河川の管理の状況を見てまいりました。土砂が搬出され流木もなく、親水性護岸を兼ね備えた本当に美しい川だと思います。もしその美しい河川管理ができていなければ、もう一度大きな被害に遭ったかもしれない、地元の方はそうおっしゃっておりました。
  ですから河川の管理、特に酒匂川においては、地味かもしれませんけれども、いろいろ、雑草とかごみとかそういうものがたまりますと、大雨のときに一気に流れます。取水堰にたまることもありますし、先ほど申し上げましたように海に流れ出ることもあります。ぜひその草刈りや清掃といった点についてどのように取り組んでいくか、1点再質問をさせていただきます。
〔知事(黒岩祐治)発言の許可を求む〕
〇議長(持田文男) 黒岩知事。
〔知事(黒岩祐治)登壇〕
〇知事(黒岩祐治) 私も、神戸で生まれ育ちました。川のある景色というのが私のふるさとの光景です。川はとても潤いのある生活、そのためにとても大切なものだと思っています。しかし、しっかりと管理しなければ時には大きな牙をむきます。そのために、行政としての管理をするということは大事でありますけれども、やはりみんなでその川を守っていくということがとても大事なことだと考えております。
  今、ご指摘のあった草刈りとか清掃、これも大切な河川管理でありまして、酒匂川では県が専門の業者に委託して実施しております。このほか、実費程度を県が負担し地元自治会にお願いしておりまして、昨年度は約7ヘクタールの草刈りを12の地元自治会で実施してまいりました。このほか、県では地域のクリーンキャンペーンに参加し、ごみの清掃も行っているところであります。
  今後も沿線の市町や地元自治会などの協力を得て、河川美化活動に取り組んでまいりたいと考えております。
  私からの答弁は以上です。
〔守屋てるひこ議員発言の許可を求む〕
〇議長(持田文男) 守屋てるひこ君。
〇守屋てるひこ議員 住民と一緒に河川管理をしていく、本当に重要なことだと思っております。
  私も8月に一緒にごみ拾いに参加させていただきました。ぜひ一緒に知事も今度、酒匂川の河川管理においでいただければと思います。ありがとうございます。
〔守屋てるひこ議員発言の許可を求む〕
〇議長(持田文男) 守屋てるひこ君。
〔守屋てるひこ議員登壇〕
〇守屋てるひこ議員 質問の第2は、魅力あるかながわブランドづくりについて伺います。
  まず、足柄茶の信頼回復について伺います。
  黒岩知事は「いのち輝くマグネット神奈川」というビジョンを掲げ、人を引きつける魅力を持つ神奈川を地域とともにつくっていくことを提唱されております。このことは、魅力ある神奈川の農産物についても同様であり、マグネット力のある農産物とするためのブランド戦略が重要であると考えます。
  かながわブランドの取り組みは、平成4年に23品目でスタートいたしました。現在は63品目、106ブランドまで拡充し、その品質の高さから信頼性が高まっていると思っております。
  そのかながわブランドの一つである、いや、代名詞と言っても過言ではない足柄茶の栽培は、大正12年、関東大震災の産業復興策として始まり、先人たちの長い年月をかけた努力により品評会で農林水産大臣賞を受賞するなど優秀な成績をおさめ、そのおいしさは広く認められ、全国の地域食品ブランドである本場の本物にも認定をいただき、人気が高まってきたところです。
  しかし、東京電力福島第一原子力発電所の事故により県内産茶葉から放射性セシウムが検出されたことで、足柄茶の信頼は大きく傷つきました。加えて、国が荒茶についても暫定規制値を適用するとしたことで、足柄茶の約85%が出荷停止となり、今年産の足柄茶は壊滅的な打撃を受けました。しかし、東京電力による補償の仮払いも始まり、南足柄市、山北町、松田町産の三番茶は暫定規制値を下回ったことから、生産者は気持ちを切りかえ、来年度の茶づくりに向けて栽培管理を行っております。
  今回の放射線騒動で、築き上げた足柄茶のブランド力は著しく損なわれました。信頼を築くのは大変でも、壊れるのは一瞬であることの恐ろしさをまざまざと感じた次第です。しかし、下を向いてばかりではいられません。不幸なことではありますが、足柄茶という名称自体は全国の多くの方が知ることになりました。来年度はこのタイミングをプラスに生かし、新茶の時期に合わせて足柄茶復興キャンペーンを行うことが重要と考えます。
  そこで、知事に伺います。
  足柄茶の信頼回復とブランドイメージ回復のため、県はどのような取り組みを行うのか伺います。
  次に、ブランド力向上のための市場拡大について伺います。
  かながわブランドの取り組みについては、私も高く評価しているところですが、残念ながら、市場拡大にまでは至っていないのが現状です。かながわブランド登録品などの神奈川の農産品には、品質の高いものがそろっていると認識しておりますが、より魅力を高め、市場を拡大するには、商品開発や販売戦略に積極的に取り組む必要があります。生産者が高品質なものを生産しても、市場がなければ商品は流通しません。この点については県がしっかりと取り組んでいかなければならないと考えます。
  先日販売された、県産品の野菜や果物を原料の素材として使用したベジフルハーバーは、神奈川のお土産として販売も好調に推移していると聞いております。認知度が高まり、使用された野菜や果物の販売の向上にも寄与し、市場拡大が期待されるところです。
  我がふるさと小田原は柑橘類の産地でありますが、温州みかんの出荷価格が昨今低迷する中、県が品種開発した湘南ゴールドは独特のおいしさがあり、希少価値があるブランド品として知名度も向上し、出荷価格も高いため、県の施策と相まって生産量も確実にふえております。また、産地や加工品販売所へのバスツアーなど、観光とタイアップした販売戦略も功を奏していると思われます。
  小田原市も、著名なパティシエの鎧塚氏を招聘し、湘南ゴールドを初めとした地元の農産品を使用するスイーツショップとレストランを一夜城歴史公園前に11月にオープンする予定です。鎧塚氏によるスイーツやレシピの開発によって、地元農産品の市場拡大がますます期待されるところですが、小田原地域のマグネット力を高めるため、湘南ゴールドのブランド化と柑橘類の産地ブランド化を推し進めるべきと考えます。
  そこで、知事に伺います。
  湘南ゴールドのブランド戦略及び市場拡大について、今後どのような取り組みを行っていくのか伺います。
  以上です。
〔知事(黒岩祐治)発言の許可を求む〕
〇議長(持田文男) 黒岩知事。
〔知事(黒岩祐治)登壇〕
〇知事(黒岩祐治) 魅力あるかながわブランドづくりについて、何点かお尋ねがありました。
  まず、足柄茶の信頼回復とブランドイメージ回復についてのお尋ねでございます。
  足柄茶につきましては、去る5月11日、南足柄市で一番茶の生葉から、食品衛生法上の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されました。その後、茶を生産している残りの15市町村について検査した結果、残念ながら9市町村で暫定規制値を超え、南足柄市を含む10市町村に対し、国から出荷制限の指示がございました。
  県では、足柄茶の信頼回復の第一歩は出荷制限が解除されることと考えており、そのため、暫定規制値を超えた市町村の茶園に対し、放射性セシウムを多く含む古葉を取り除くよう、茶の木を切るなどの栽培管理指導を行ってまいりました。その後、生育した茶葉の検査を行ったところ、これまでに南足柄市、山北町、松田町で暫定規制値を下回り、出荷制限が解除されたところです。残る7市町村についても10月中に検査を行い、今年中の出荷制限の解除を目指してまいります。
  さらに、来年の一番茶の前には出荷制限を受けた市町村ごとに検査を行い、その結果を公表するなど、消費者の皆さんの信頼回復に努めてまいります。
  次に、足柄茶のブランドイメージ回復についてですが、来年の一番茶の時期に合わせさまざまなイベントを企画するなど、私自身も前面に立って、全国に足柄茶復興を発信してまいりたいと考えております。
  このほか、これまで足柄茶を取り扱っていない量販店での販売や、味と香りにすぐれた足柄茶を使った新しい菓子等の開発、販売など、茶業センターや関係する企業と連携し、足柄茶復興を契機とした新たな取り組みを検討してまいります。
  次に、湘南ゴールドのブランド戦略と市場拡大についてのお尋ねです。
  湘南ゴールドは、県農業技術センターがほかにはない柑橘の開発を目指し、12年の歳月をかけ育成した本県独自の品種で、そのさわやかな味と華やかな香りに対して消費者から高い評価を得ているブランド潜在力を秘めた柑橘であります。
  これまでは、県内有名百貨店と地元の直売所で高付加価値商品として限定販売し、ブランドイメージの確立を図り、箱根の有名レストランなどでの湘南ゴールドによるスイーツで話題を提供するなど、認知度の向上を図ってまいりました。その結果、今年の百貨店でのイベント販売では3トンを上回る量を完売するなど、固定客もふえており、また、昨年と今年の春に湘南ゴールドの産地を訪れるバスツアーを合計14本企画したところ、550名以上の参加があり、好評を博しました。
  次に、今後の取り組みですが、平成22年産の湘南ゴールドの集荷量は前年比約2倍の28トンとなり、来年以降も集荷量は増加すると予想されることから、さらに徹底した品質管理の実施によって、ブランドイメージの維持・向上に努めてまいります。
  また、ブランド力を一層強化するために、東京の有名百貨店や高級果物店でプロモーションとして短期間限定の効果的な販売を行い、産地である神奈川県西湘地域への誘客につなげるとともに、新たに石けんなど、湘南ゴールドの香りを生かした商品開発にも取り組み、市場拡大を図ってまいりたいと考えております。
  特に、湘南ゴールドの産地である県西部においては、小田原市等と連携し、湘南ゴールドを使用した特別なスイーツや和菓子などを提供するお店の集積を図り、観光とも組み合わせ、湘南ゴールドを通して地域の活性化につながるよう取り組んでまいります。
  答弁は、以上です。
〔守屋てるひこ議員発言の許可を求む〕
〇議長(持田文男) 守屋てるひこ君。
〇守屋てるひこ議員 知事、ご答弁ありがとうございます。
  足柄茶については本当に、イベントで知事の持つ発信力を生かして、ぜひ、お菓子の新しい開発なども本当に今から楽しみにしております。何しろ前へ向かって進んでいかなければなりませんので、ぜひ一緒に、ご協力のもと邁進していきたいと思います。
  そして、湘南ゴールドについては生産量も増大し、新たな商品開発も順調に進んでいる、そして多くのお客さんも訪れる、まさにマグネット力のある商品に発展してきたと私も思っております。
  マグネット力は、引きつけるだけではありません。極と極を一緒にすれば、外へ発信する力が生まれます。東北のほうでは柑橘類は非常に喜ばれます。また、関西のほうでも湘南ゴールド、まだまだ県内産ですけれども、ぜひ東北ですとか関西ですとか、生産量がふえるわけですから、他県に向けて何かそういう発信する取り組み、他県への販売戦略などについて知事のお考えがございましたら、1点、お伺いさせていただきます。これは再質問としてお願いいたします。
〔知事(黒岩祐治)発言の許可を求む〕
〇議長(持田文男) 黒岩知事。
〔知事(黒岩祐治)登壇〕
〇知事(黒岩祐治) 湘南ゴールドの県外へ向けての発信についてのお尋ねであります。
  私は、ブランド品というのは一体何なのかなと考えました。これはメディアの中でずっと育った私にとって、ブランド力というのは何だろうかな、ある種、それを高めるためにどうすればいいのかな、いろいろなことがありますけれども、質がいいということは、これは絶対的な条件です。あとどうやってブランド力を高めていくのか、その戦略。一つあるのは、出し惜しみというのがあると思います。
  いつでも、どこでも手に入るようになってしまうと、意外にブランド力というのはなくなってしまうんですね。だからさっき言いました、プロモーションで東京で売るというのはいいと思うんですけれども、では、全国に発信というだけではなくて、製品をどんどん送り出して全国どこでも買えるようになったら、それがいいのかな。ある程度の規模になったらそれもあるかもしれませんが、私は、今、スタートの時点では、プロモーションとして東京でやっても、今、限定的ですよ、あとは神奈川に行かなければ食べられないんですよ、小田原の鎧塚さんの、あそこの新しいレストランに行ったら、あそこでこそ食べられるんですよ、となったら、メディアは飛びついてきます。そして、それを一生懸命伝えてくれます。そうしたら、みんなが神奈川に行きたい、行きたいと。何のために行きたいんだ、湘南ゴールドのために行きたい。これがマグネット、私が考えるマグネット戦略であります。
  答弁は、以上です。
〔守屋てるひこ議員発言の許可を求む〕
〇議長(持田文男) 守屋てるひこ君。
〇守屋てるひこ議員 すばらしいご答弁、ありがとうございました。まさに黒岩知事の真骨頂といった、気迫が伝わってまいりました。
  おっしゃるとおりのところだと思います。ですから、まず知ってもらうという戦略と、でも、小田原、神奈川でしか食べられないという、その二つのバランスのとり方なのかと思います。私もこれから一生懸命研究してまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
〔守屋てるひこ議員発言の許可を求む〕
〇議長(持田文男) 守屋てるひこ君。
〔守屋てるひこ議員登壇〕
〇守屋てるひこ議員 質問の第3は、観光振興策についてです。
  まず、観光振興のための人材育成支援について伺います。
  我が国において人口減少社会が現実のものとなり、地域経済の低迷が懸念されております。このような中、観光は、多くの観光客が地域を訪れることで観光消費を通じて地域に経済波及効果をもたらすとともに、人々の地域への愛着や理解を深め、生活にうるおいをもたらすものであり、観光振興は極めて重要な取り組みです。
  本県の観光客数は、平成22年は1億7,000万人を記録し、過去2番目に高い水準でした。しかし、東日本大震災の発生により、観光客のみならず人や物の流れがすべてとまってしまいました。その影響は、観光業のみならず関連する食材関連の産業や土産物製造業、さらには建物管理業など他業者へ大きく波及し、従業員の雇用不安をもたらしました。改めて観光産業の裾野の広さを実感いたしました。
  観光客の誘客を図るには、人を引きつける地域の魅力づくりが第1です。このことは、知事の言うマグネット神奈川に共感するところであります。
  観光は、文字どおり地域の光を観るものであり、そのためには地域が光輝いていなければなりません。地域の魅力づくりは地域が主体となって行うものであると考えますが、地域の魅力に光を当て、観光資源として磨き、これをプロモーションしていくには、地域の事業者や団体、ボランティア、行政機関などが一体となった取り組みが不可欠です。そのためには地域を束ね、トータルコーディネートできる知識、経験、ノウハウを持った専門的な人材育成が不可欠です。
  また、来訪した観光客にリピーターとして何度も神奈川を訪れていただくには、この地域を訪れていただいた方に、いかに感動を与えられるかがポイントとなります。人は観光資源を見て、体験して感動することもありますが、人と人との触れ合いの中で感動を共有することができれば、おのずと再度訪れたくもなり、また、友人に伝えたくもなります。その根底は、観光客の心に響くおもてなしができるかどうかにかかっており、そのためにも観光産業の従業員への教育も大切です。
  そこで、知事に伺います。
  人材育成は非常に重要なものでありますが、観光事業者だけの努力では難しいものがございます。県では人材育成を「観光振興計画」の中にも位置づけておりますが、どのような取り組みを行っていくのか伺います。
  次に、外国人旅行者の誘客について伺います。
  我が国への海外からの旅行者は、1998年には411万人であったのに対し、2010年には861万人と倍増しております。外国人旅行者の都道府県別の訪問率は、東京都、大阪府、京都府に次いで本県は第4位です。本県の観光振興計画では外国人を引きつけるエキゾチック神奈川の実現を10年後の将来像としており、各種施策の事業展開を図っております。その結果、本県を訪れる外国人旅行者は昨年、153万人と過去最高を記録し、今年も記録更新が望まれていたところです。
  しかし、東日本大震災の発生に加えて福島第一原子力発電所の事故もあったことから、外国人旅行者は大幅に減少しております。日本政府観光局によると、今年3月に我が国を訪れた外国人旅行者は昨年の3月と比べて50.3%の減、4月は62.5%、5月は50.4%、6、7月も36%台の減と、大変大きな影響を受けています。
  先日、箱根の観光事業者の方にお話をお伺いしました。7、8月は国内旅行者はおおむね回復してきましたが、来客の8%程度を占める外国人旅行者はいまだにゼロに近い状態であると、悲鳴にも近い声が聞こえてまいりました。
  外国からの誘客に当たっては、これまでさまざまな取り組みを行ってきたと承知していますが、今の危機的な状況を打開するためには県の顔である知事みずからが海外で神奈川の魅力をアピールするとともに、神奈川の観光地は安全ですよ、と積極的な情報を発信するトップセールスを行うべきと考えます。さらに、外国メディアや海外の旅行会社、在日大使館などに対し個別セールスを行うのも効果的なPR方法の一つであると思います。
  そこで、知事にお伺いします。
  今後、海外からの旅行者の回復に向け、知事みずからが先頭に立つトップセールを含め、どのような取り組みを行うのかお伺いします。
  次に、マスメディアの活用について伺います。
  本県では、これまで観光パンフレットやホームページを通じてさまざまな情報発信をしてきたことは承知しております。ただ、これ以外にもテレビやラジオ、雑誌などのメディアによる情報発信も有効と考えます。多くの方の目に触れるテレビの旅番組やニュース番組の中継で取り上げていただくことも、本県の魅力をPRする効果の大きい手段です。私もテレビの旅番組を見ていると、地元なのに知らないお店が紹介されていたりすると、あした食事に行ってみようかなとか、他の地域の情報に触れると、そちらの方面に行ったときには寄ってみたくもなるものです。
  本県の観光地は魅力、潜在力の高さに加えて東京から近いという立地環境にも恵まれ、ほうっておいてもマスメディアに取り上げられる機会が多いと感じています。週間のテレビ番組を見ると、箱根、鎌倉、中華街などの文字を見つけることは難しいことではありません。題材になりやすい地域だからこそ、積極的に旬の情報を発信することにより、より一層マスメディアに取り上げられるような取り組みが求められております。
  私の地元・小田原市においても、北条早雲を初めとする北条一族をぜひ大河ドラマのテーマにしてもらうべく活動を行っており、明日23日には「北条五代シンポジウム」と題した観光まちづくりシンポジウムを開催することとしております。北条五代を対象とした大河ドラマが放映されれば、その波及効果ははかり知れないものであり、市民の1人として大きな期待を寄せております。
  何しろテレビ、ラジオ、雑誌の持つ発信能力、影響力の高さを生かさない手はありません。このことは、私が今さら申し上げるまでもなく、ジャーナリスト出身の黒岩知事においては十分認識されていることと存じます。
  そこで、知事に伺います。
  マスメディアを利用した観光情報の発信について、どのような取り組みを行っていくのか伺います。
  以上です。
〔知事(黒岩祐治)発言の許可を求む〕
〇議長(持田文男) 黒岩知事。
〔知事(黒岩祐治)登壇〕
〇知事(黒岩祐治) 観光振興策について何点かお尋ねがありました。
  まず、観光振興のための人材育成支援についてです。
  観光の振興には、多くの人々に何度も行ってみたいと思われる個性あふれる地域の魅力づくりが大変重要でありまして、そのためには地域の資源を掘り起こし、人を引きつける魅力に磨き上げることができる人材が必要です。
  こうしたことから本県では、観光の振興を支える人材を育成するため、観光素材の発掘・開発を支援するセミナーを毎年開催してきました。また、昨年は県内の観光関係の学部、学科を有する三つの大学と連携し、食による観光まちづくりなどをテーマにかながわ移動観光大学を開催いたしました。
  さらに、今年度は文教大学と共同して、地域での観光振興を担うリーダーを育成するため、県内市町村や観光協会等の職員を対象に今月から5カ月間にわたるかながわ観光プランナー養成講座、これを開始いたしました。この講座では、観光に関する知識の習得だけでなく、受講者みずからが地域における観光資源の開発やツアープログラムの企画、さらには実際にツアーを体験し、受講者相互でこれを評価するなど、地域の魅力を高めるためのより実践的な能力の育成を目指しています。
  観光は、今、地域活性化の切り札として注目されておりますが、これまでは、一つの祭りや名所を取り上げて商品化することにとどまる傾向があったように思います。私はマグネット神奈川を掲げる中で、人を引きつける地域づくりを訴えておりまして、これからは、地域のらしさ、それに徹底的にこだわり、総合的なまちづくりにつなげていくことも観光の役割の一つと考えております。
  そこで、人材育成においてもこれまでの取り組みに加え、観光の振興はもちろん、地域づくりの視野に立った取り組みを進めることができる人材の育成に努め、マグネット力あふれる神奈川の実現を目指してまいります。
  次に、外国人旅行者の誘客についてです。
  本年3月に発生した東日本大震災の影響を受け、本県を訪れる観光客が大きく減少したことから、県では市町村や民間事業者と連携してキャンペーンを実施し、観光客の回復に向け取り組んでまいりました。
  県が9月に実施したアンケートによれば、日本人観光客はゴールデンウィークを境に持ち直し、夏休み期間中は、地域差はあるものの県全体ではほぼ前年並みに回復いたしました。しかし、観光消費額が多い外国人旅行者については現在も前年に比べ7割程度にとどまっていることから、回復に向けたさらなる取り組みが不可欠です。
  そこで、英語、中国語、韓国語のパンフレットやホームページによる情報発信、海外のメディアや旅行会社の招聘事業といったこれまでの取り組みに加え、今定例会に海外でのプロモーション活動を実施するための予算を提案させていただいております。
  具体的には、団体旅行客の大幅な増加が期待される中国では公的機関の信用度が重視されることから、県が観光事業者等とともに現地に出向き、観光店への出店や商談会を実施いたします。また、東南アジア諸国の中で訪日旅行者数が著しく伸びているタイでは、静岡県及び山梨県と共同でプロモーション活動を展開し、誘客促進を図ってまいります。
  さらに、私自身、本県を訪問された海外の政府関係者の方々に本県の魅力を直接お伝えしております。これまで中国地方政府広報責任者訪日団や、マレーシアのペナン州首席大臣、さらに一昨日は遼寧省の副省長や観光局長が来られましたが、皆様に対し、より多くの方々に神奈川を訪れていただけるようお願いしたところであります。
  今後は私自身が先頭に立ち、友好提携地域との周年事業などさまざまな機会をとらえて、海外の政府関係者や観光事業者等に神奈川の安全性と魅力を積極的にPRし、海外からの旅行者の増加に努めてまいります。
  最後に、マスメディアの活用についてであります。
  多くの人々の来訪を促すためには、人を引きつけるマグネット力を高めた上で、人々に見える方でその魅力を広く発信していくことが重要です。
  本県では、これまでさまざまな手法で神奈川の魅力を紹介しておりますが、特に今年度は、東日本大震災の発生により観光客が大きく減少していることから、市町村や観光事業者等と連携した観光キャンペーンを3回にわたり切れ目なく実施し、魅力の発信に努めています。
  また、私はマスメディアの世界に長く携わっていた経験から、明確なメッセージを持って情報発信することがいかに重要であるかを実感しております。例えば、NHKの大河ドラマの舞台となった地域には1年中観光客が訪れるように、テレビのドラマで取り上げられると観光面でも大きな効果があります。そこで、湘南地区を初め県内各地で、ドラマとなるような地域のストーリーづくりを仕掛けていきたいと考えております。
  さらに、その地域に行かなければ手に入れることができない地域ならではのものを発掘し、情報発信することが重要です。10月から県内7地域で対話の広場地域版を開催しますが、これは地域の方々との対話の機会であるとともに、その地域ならではのものを発掘、紹介していくねらいもあります。こうしたその地域のらしさ、これをうまくメディアを活用して情報発信していけば、多くの人々を神奈川に呼び込むことができると確信しております。
  今後は地域の魅力づくりを一層進めるとともに、ただいまの視点を踏まえながらマスメディアを積極的に活用し、マグネット力あふれる神奈川の情報発信をタイムリーに行ってまいります。
  私からの答弁は、以上です。
〔守屋てるひこ議員発言の許可を求む〕
〇議長(持田文男) 守屋てるひこ君。
〇守屋てるひこ議員 知事、ご答弁ありがとうございました。
  まさに最初に私が申し上げましたように、やはり今の時代に神奈川県民がジャーナリスト出身の黒岩知事を選んだんだなと、今の答弁をお聞きしていて本当にそう思いました。まさしくマスメディア、知事は知識や経験、人脈がどの職員よりもあると思います。その生かし方について、知事が先頭に立って引っ張っていただきたい、本当にそういうふうに思います。
  そして、人材育成については、なかなか短期的には答えが出ないかもしれません。人材育成は少し時間をかけて、その後やっと成果が出てくる、そういうものであると考えます。ですから、ぜひそこはしっかりと、長期的な取り組みをお願いしたい。継続的かつ長期的な取り組みをお願いしたいと思います。
  そして1点、再質問をさせていただきます。
  先ほど知事のトップセールスの機会を、さまざまな機会を通じて行う、知事みずからが先頭に立つ、そのようなお話をいただきました。もう一度お伺いしますけれども、その知事が先頭に立ってトップセールスを行う、そのことに対して知事みずからの決意というか、どのような考えで知事みずからが先頭に立って、国内もしくは海外の賓客に対して当たっていくのか、そこを1点、再質問をさせていただきます。
〔知事(黒岩祐治)発言の許可を求む〕
〇議長(持田文男) 黒岩知事。
〔知事(黒岩祐治)登壇〕
〇知事(黒岩祐治) 私がマグネットという言葉を何度も何度も繰り返しているのは何か。引きつける力。例えば、外国人の観光客を引きつける。マグネット。どうすればそれが出るのかなといったときに、私がいつも考えているのは、外国人の目になって考えなければだめだということですね。地元にいる人の目で考えてはだめなんです。外国人の目になって考える。例えば中国の観光客を呼び込むんだと。どうやって呼び込むのか。どんな神奈川だったら中国人は行きたいと思うのか。自分の目で考えてはいけない。それが、私がマグネットという言葉で何度も何度も繰り返していることであります。
  中国人の目から見たらどうですか。皆さん中国人ではない。そうしたら、中国人はどう考えているのかな、向こうから日本を見たときにどう見えるのかな、まずは神奈川、いや、放射能に汚染されているのではないかと思っているかもしれない。それは安全・安心ですよ、というところ。あとは神奈川、それぞれの神奈川らしい神奈川、日本らしい神奈川。それぞれの地域、地域、湘南らしい湘南があり、鎌倉らしい鎌倉があり、三浦らしい三浦がありという、そうすると、神奈川に行けば、日本の魅力がすべてそこにショーウィンドーのようにあらわれていますよというメッセージが伝われば、日本に行くなら神奈川に行きたい、と思うのではないかと私は思うわけであります。
  だからこそ、観光というものとまちづくりというものと、私はセットで考えているということです。それぞれの地域、地域の魅力を立てるんだと。あなたのまちはどんな魅力がある所ですか、中国人にそれはどうやったら伝わりますか、それをしっかりとメッセージ力を立てれば、それが何よりも何よりも引きつける大きな力を持つに違いないと思っている次第であります。そのために、まちのその魅力を出してくれと。出たらば、それを私はどんどん外へ行ってアピールしてくる、こういうことを考えております。
  答弁は以上です。
〔守屋てるひこ議員発言の許可を求む〕
〇議長(持田文男) 守屋てるひこ君。
〇守屋てるひこ議員 時間もあと残りわずかですので、1点要望させていただきます。
  知事のおっしゃるように、地域づくり、神奈川らしさ、小田原らしさづくり、本当に地元の人はいろいろ努力していると思います。ですから、知事も一緒になってぜひ、私もみずからが光り輝くように頑張ってまいります。知事もぜひ一緒に頑張ってまいりましょう。
  以上で私の質問を終了させていただきます。ありがとうございました。

Comments are closed.